2007年から2013年にかけて関西中心で起きた「関西青酸連続殺人事件(後妻業事件)」。
犯人の筧千佐子は遺産目的で高齢男性に近づき、旦那や彼氏に青酸カリを飲ませ殺害。
逮捕後は裁判で死刑が確定になりましたが、執行はいつになるのでしょうか?
また、筧千佐子は認知症を発症している噂もあるようですが、真相が気になりますよね。
そこで今回は、
- 筧千佐子の死刑執行はいつ?
- 現在は認知症を発症してるって本当?
というテーマでご紹介していきます。
それでは、早速本題に入りましょう。
関西青酸連続殺人事件(後妻業事件)とは?

2007年から2013年にかけて関西中心で起きた「関西青酸連続殺人事件(後妻業事件)」。
犯人の筧千佐子は、遺産目的で高齢男性に近づき青酸カリを飲ませ、男性3人が亡くなり、1人が青酸中毒を発症。
一連の事件で奪った遺産総額は10億円とも言われ、世間でも大きく話題になりました。
世間に「後妻業」という生業が広く広まったことでも有名ですね。
事件の主な経過はこちら。
- 1994年:筧千佐子の最初の夫が病気で亡くなる(保険金約2000万円を受け取り借金返済に充てた)
- 1998年:筧千佐子が結婚相談所に登録
- 2006年:2度目の結婚をするも3ヶ月後に旦那が亡くなる
- 2007年:投資で失敗し約3億円を失う
- 2008年:3度目の結婚をするも1ヶ月後に旦那が亡くなる(約5800万円を遺産相続する)
- 2012年:交際男性が亡くなる(約2000万円の遺産を貰う)
- 2013年9月:交際男性が亡くなる(約1500万円の遺産を貰う)
- 2013年11月:4度目の結婚をするも1ヶ月後に旦那が亡くなる(約270万円に遺産を貰う)
- 2014年11月:殺人容疑で筧千佐子が逮捕
- 以後捜査が進み再逮捕・起訴となる
このように筧千佐子の周りでは、交際・結婚してわずか1ヶ月〜数ヶ月後に相手が亡くなるという不審死が相次いでいました。
全ては、お金目的の計画的な犯行だったようです。
また、筧千佐子は立件された事件のほかにも別の高齢男性4人の殺人を認める供述をしていましたが、証拠不十分で不起訴になっています。
実際に、筧千佐子の周りでは別の交際男性が4人の他、合計で11人の不審死がありました。
その多くが多額の金銭のやり取りをしていたそうです。
筧千佐子は死刑確定で執行はいつ?

青酸カリを飲ませ、高齢男性を殺害した筧千佐子。
生い立ちの詳細はこちら↓

若い頃の写真はこちら↓

一審・二審ともに死刑判決を受け、2021年の最高裁で死刑が確定しています。
筧千佐子の死刑執行はいつなのでしょうか?
日本の死刑執行は、特別な理由がない限り死刑判決が確定してから6ヶ月以内に死刑が執行されなければならないという法律があります。
しかし現実には努力目標とされており、1960年以降は6ヶ月以内に執行された例はないとのこと。
一般的に死刑囚の刑執行には、数年かかることが多いようです。
秋葉原無差別殺傷事件の犯人・加藤智大死刑囚の場合、2015年2月に最高裁で確定してから2022年に執行されています。
世間を震撼させた加藤智大で刑執行まで7年かかっているので、筧千佐子も同じもしくはそれ以上に時間がかかるかもしれません。
2023年で77歳の年齢になる筧千佐子ですが、仮に刑執行が7年かかるとすると、2028年の83歳くらいになりますね。
筧千佐子の2023現在は認知症を発症していた!

2023年現在、筧千佐子は認知症を発症していると言われています。
筧千佐子は、2015年から軽度の”アルツハイマー型認知症”が認められていました。
そのため最高裁の弁論では、
「筧被告は認知症が進行し訴訟能力がない」
引用:TBSNEWS
と無罪を主張していたようです。
一方で判決では、2016年9月の鑑定時には医師が迷うほどの軽度な状態で、事件当時は認知症やその他精神疾患にもなっていなかったと認定されていました。
筧千佐子の犯行の手口が非常に巧妙だったことで、物忘れとは言い難いことも要因だったそうです。
また、2021年のインタビューでは「私はボケていない」とも発言していました。
「私ボケてないからね。何を言われようと、ちゃんと理解してるから。ボケてたら幸せやわ」(筧千佐子被告)
「死刑のことは覚悟している。ここは何もすることがないところでつらい。死刑や事件のこととか、いらんことを思い出すから」(筧千佐子被告)
引用:TBSNEWS
ほかにも2021年の週刊誌の記事では、認知症が進行している様子はなかったと記載されています。
私はじつのところ、長い拘置所生活によって彼女の認知症が進行しているのではないかと危惧していた。
だが、この場でやり取りする限りでは、3年前からの変化は見受けられない。
引用:NEWSポストセブン
2023年現在の様子は不明ですが、少なくとも2021年頃までは認知症の症状は特に変わっていなかったようですね。
まとめ
今回は、筧千佐子は死刑確定で執行はいつ?2023現在は認知症を発症していた?というテーマでご紹介していきました!
筧千佐子は2021年の最高裁で死刑が確定していますが、現状刑執行まで数年かかると思われます。
加藤智大の例を参照すると7年ほどで2028年くらいになる可能性が考えられます。
また、筧千佐子は2015年より軽度のアルツハイマー型認知症が診断されていました。
ただし、翌年には医師も診断を迷うほどの軽度なもので、事件当時は認知症ではなかったと認定されています。
インタビューや取材から、2021年の段階でも認知症の進行がなかったようです。
2023年現在の様子は不明ですが、高齢もあるので認知症が悪化する可能性はあるかもしれませんね。