2024年4月1日から放送されている朝ドラ『虎に翼』のモデルとして注目を浴びている三淵嘉子さん。
女性初の法律家の一人として有名ですが、どのような学校を卒業して法曹界で活躍することになったのでしょうか?
今回の記事では三淵嘉子の学歴や、大学進学を決めた理由をまとめています。
三淵嘉子の学歴|出身小学校・中学・高校はどこ?
向かって左が三淵嘉子さんになります。
生まれはシンガポールで、一家で渋谷区にお住まいだった三淵嘉子さんですが、大学入学まではどのような学校に通っていたのでしょうか。
結論から言うと三淵嘉子さんは、小学校・中学校・高校いずれも、ご自宅のある渋谷区から無理なく通える範囲の学校に進学していました。
- 小学校:東京府青山師範学校附属小学校
- 高校:東京女子師範学校附属高等女学校
- 専門学校:明治大学専門部女子部法科
三淵嘉子さんが学生時代は今と学校制度が異なっており、師範学校付属小学校=中等教育という制度でした。
三淵嘉子さんは青山師範学校付属小学校卒業後、東京女子師範学校付属高等女学校に進学したのち法科専門学校に進んでいます。
当時女性は尋常小学校や師範学校を卒業後に進学すること自体が少なかったようですから、かなり先進的な生き方をしていたことがわかります。
1932(昭和7)年3月に東京女子師範学校附属高等女学校(お茶の水女子大学付属高等学校の前身)を卒業した後、法律を勉強しようと決意した。
引用:https://www.meiji.ac.jp/history/meidai_sanmyaku/thema/article/mkmht0000002myit.html
高校卒業時にはすでに法律の勉強をしたいと決意していたとのこと。
女性が働くことや学ぶことが当たり前ではなかった時代に、この年齢ではっきりと進路を決められるのはさすが女性初の法律家ですよね!
次の章では三淵嘉子さんがなぜ明治大学への進学を決めたのか深掘りしていきます。
三淵嘉子が明治大学に進学を決めた理由とは?
三淵嘉子さんは何故明治大学に進学したのでしょうか?
結論から言うと、当時女性が法律家になるために進める大学が非常に少なかったため明治大学に進学することになりました。
事情を深掘りしていきます。
女性が法律を学べる都内の大学が明治大学のみ!
当時司法試験を受験できる資格を得るには、以下2点のどちらかに該当している必要がありました。
- 高等学校か文部省の指定した専門学校卒業
- 大学の学部在学中
しかし文部省の指定した専門学校に女性の入学が認められている専門学校はひとつもなく、女性の大学進学がかなう大学は九州帝大や東北帝大などごく一部でしかも理系だったのです。
弁護士法改正を見越して1929(昭和4)年に創設された明治大学専門部女子部法科(3年制)が、唯一、その卒業生に対して明治大学法学部への編入を認めており、女性が弁護士を目指して法律を学べる学校だったのである。
引用:https://www.meiji.ac.jp/history/meidai_sanmyaku/thema/article/mkmht0000002myit.html
1933(昭和8)年5月の弁護士法改正において、ようやく女性が弁護して活動できる下地が整います。
女性弁護士の誕生を予測して設立された明治大学専門部女子法科からの明治大学への編入が、三淵嘉子さんが弁護士として活動するために開かれていた唯一の進路だったと言えます。
三淵嘉子の経歴プロフィール
ここで三淵嘉子さんのプロフィールと経歴を紹介します。
- 名前:三淵嘉子(みぶちよしこ)
- 出身地:シンガポール
- 最終学歴:明治大学法学部卒業
- 弁護士試験合格:1940年(昭和15年)
- 判事:1952年(昭和27年)名古屋地方裁判所で日本初の女性判事となる
- 裁判所長:1972年(昭和47年)女性初の家庭裁判所長に任命される
弁護士としても日本初の女性弁護士のうちの1人、裁判官としても女性初の裁判官に採用されるなどとても華々しい経歴です。
裁判官退官後、再び弁護士に
三淵嘉子さんは1979年裁判官を退官しています。
しかし翌年1980年からは再び弁護士として活動を開始し、1984年癌により亡くなるまで、一生を法曹界と人を助ける仕事に捧げました。
「女性初の弁護士」、「女性初の裁判官」、「女性初の家庭裁判所所長」という経歴と人生で、女性が活躍できる道を切り開いた第一人者と言えます。
三淵嘉子さんの子供についての詳細はこちら↓
公然と男女が差別されていた時代において、様々な苦難があったことは想像できますよね。
これから『虎に翼』で三淵嘉子さんが困難を乗り越えて成長、活躍する姿を見れるのが本当に楽しみですね!
まとめ
今回の記事では三淵嘉子の学歴まとめ!明治大学に進学を決めた理由とは?というテーマで深掘りしていきました。
「女性初」というたくさんの肩書きを見るだけで、三淵嘉子さんの歩んだ道のりの険しさが想像できます。
伊東沙莉さんの演技も見どころたっぷりですし、今後の展開も楽しみですね!